何ドラマみたいなこと言うてんねん(実話)

 

こんにちは。

 

本当に心の底から記録しておきたい出来事に遭遇したので、研究室をサボり倒している身分ですが、文章を書くことに時間を割かせてください。

 

もう本当に笑えないのですが、ここに来て人生に迷いました。自分が今何がしたいのか、そもそも何のために大学に入ったのか、いろいろなことが分からなくなってきました。

 

もう一度自分を見つめなおして進路について考え直したいという思いから図書館に来ています。今日は珍しく何も用事がなかったので、本当は研究室に行って先生に実験の報告をするべき日なのにも関わらず。

 

某就活本に目を通し、書かれている内容に絶望し、Twitterの下書きは荒れ放題。

典型的ないわゆるツイ廃メンヘラ?の状態に陥り、涙が出そうになっていた瞬間。

ある男の人に声をかけられました。

「手伝ってくれませんか。」

 

私はとっさに立ち上がり、「はい。」と答えました。その男の人は電動車椅子に乗っており、話すことも大変そうな様子でした。脳性麻痺を持っていらっしゃるのかな…?そのあたりの詳しいことは分からないのですが、本を手に取るためには人の助けが必要なことはすぐに分かりました。

 

「私の膝の上のノートを見てください。」

そこには図書館の本の背表紙シールに振られている番号のメモがありました。全部で5つの番号。5冊の本を探していらっしゃったようで、探すのを手伝ってほしいとのことでした。

私は一生懸命に探しました。それらしい本を見つけては、男の人がこう言います。

「目次を見せてください。」(この一言を発するのにも約10秒は要しています。)

私は車椅子からの目線でも見える位置に本を開きました。

「なんか、、ちがう、、、。」

え~違うんかい~。(とはもちろん口には出していません笑)…というようなやり取りを繰り返し、結局5冊中3冊しか見つけられませんでした。すいませんでした。

 

本を探し終わった後に、こう聞かれました。

「学年を聞いてもいいですか。」

学年と所属しているキャンパスを伝えました。すると、

「私はドクターです。」

え~~~勉強熱心!なに、博士マウントですか!(とはもちろん口には出していません笑)…心理学を専攻しているそうです。

 

「お友達を作りたいので、LINE交換してもいいですか。」

えっ。一瞬戸惑いましたが、「あ、いいですよ。」承諾してしまいましたあ!←

「僕の左…。」左側に目を移すとタブレットが挟まっていました。男の人はパスコードをゆっくりと、発音していきます。私は耳を澄まして聞きながら番号を入力していきます。(集中してやっと聞き取れるくらいの発音でした。声がこもっているというか、麻痺のせいで口を動かすことも麻痺のない人よりも大変そうな感じでした。)

そして交換してしまいました。しまいましたは失礼ですね。しかし、その場での見知らぬ人との連絡先交換に何の疑いも持たず生きているわけではないのでご安心ください。(誰も心配してない。)

 

最後に男の人は、こう言いました。

「大変な時代ですけど、頑張りましょうね。」

 「はい!!」…ほんまに大変すぎるわこの世界どうなってんねんなあ!!(とはもちろん口には出していません笑)

 

はい、というわけで。最終的に何が言いたいかと言いますと。

大変な時代ですけど、頑張りましょうということです。

夢を見失い、絶望し、これからの人生どうしようという中、見知らぬ人から必死に言葉を振り絞るようにこう言われたんです。ドラマのようですが実話です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。