10年前、初対面の人に推しをディスられた話

 

10年前、第1志望の高校受験本番の日を、私は受かったらラッキーくらいの気持ちでそこまで緊張しすぎることもなく迎えました。同じ高校を受ける友達はおらず、1人で高校に向かい、1人でお昼休みを過ごし、1人で家に帰るという、誰とも会話をしないで受験が終わるというイメージでいました。

 

ですが、お昼休みが始まりお弁当を食べようとした瞬間、同じ教室で受験をしていた見知らぬ女の子に話しかけられました。そして一緒にお昼を食べようと誘われました。私は本当に1人だったので、まだ合格するかは分からないけどここで1人新しい友達ができれば高校生活が楽しくなるかもな、初対面で緊張するけどいろいろお話してみようと思い、一緒にお昼をいただくことにしました。

 

その子の特徴はあまり細かくは覚えていませんが、こちらが話題を考える隙を与えないくらい、いろいろと話題を振ってくれる子でした。それと、声が大きくてリアクションも大きく、元気な印象でした。話を進めていくうちに、普段どんなテレビを見るかという話になり、私は嵐が出てる番組は全部見てると答えました。

 

「え〜…?嵐っておじさんじゃない?」

大きな声、大きなリアクションとともにこう言われました。

 

10年前と言えど当時の嵐のメンバーは全員アラサーで、確かにおじさんと言えばおじさん。でも私にとってはかっこよくてチームワークがよくてトークも面白くて、番組の内容も見てて楽しいし、その子のテンションに合わせて話を続けることは苦痛でした。試験の緊張でという訳ではなく、その子の発言によって出来上がった居心地の悪さで、お昼休みは休んだ気がしませんでした。

 

ちなみに試験結果は無事に合格。

その子は不合格でした。

 

ちなみにその子の名前は私が普段嵐のライブに一緒に行ってる親友と同じ名前でした。

今頃どこで何してるのでしょうか。お笑いが好きと言っていたような、言っていなかったような、曖昧な記憶が今蘇ってきました。

 

皆さん、人に面と向かって推しをディスるような行為は相手を不快な思いにさせますし、お互い居心地が悪くなってしまうのでやめましょう。当たり前のことですし、誰もそんなことしないと思いますが。

 

私はその日が受験だったということもあると思いますが、10年この出来事を忘れずに大人になりましたし、多分このまま一生忘れない出来事になりそうです。